弊社の親会社は開業当時は高知県須崎市からシダの茎を編んだ「シダ編みかご」を全国の果物専門店に販売していたのですが、
そこから「竹かご」に移行し、後には中国から柳や芒草のがごを輸入するようになりました。
ですので、未だに近所のお年寄りには「かご屋」という屋号で呼ばれます。
当時は葬儀のみならず結婚式にも果物の盛り籠がたくさん使われて、今では信じられないような数のかごが出荷されていたそうです。
時が経って少しずつ結婚式では使われなくなり、葬儀ではプラスチックのかごが使用されるようになりました。
少しずつなので、それに伴って販売するものを変えたり、新たな商材を生み出したりして対応しました。
今ではかごの売上は売上全体の数%しかなく、かご屋でもなければ主な得意先が果物専門店でもありません。
そんな中で、新型コロナウィルスによって、少しずつではなく、包装資材業界にも急激な変化が起きました。
実店舗での進物や贈答が動かず、お土産物も止まりました。
同業者のメインの得意先で毎月コンスタントに数百万円の売上があった京都の有名なお菓子の箱の注文は、半年以上ありませんでした。
どんな不況でも揺るがなかった葬儀関連も大きなお葬式がなくなって、激減しました。
かわりにテイクアウト需要が増えたり、オンラインでの販売は伸びました。
他業種でも同じです。
今、建築資材の多くが急激な値上がりを繰り返していて、見積もりとかけ離れた金額になって赤字を被ったり、資材が手に入らずに現場が止まったりしています。
コロナ禍で一部の業界には急激な変化が起きて、今は良い業界でも
「事業の新たな柱を立てていないと今の柱がいつ折れるか分からない」という話を聞く機会が増えました。
柱というのは、新規事業であったり、新規の得意先であったりするのですが、
貼り箱LABOを立ち上げてSNS等で様々な声を聞くことによって見識が広がって、新たに立てる柱のイメージ=目標もできました。
貼り箱LABOの設立時の想いを忘れることなく、お役に立てるよう目標に向かって頑張っていきます。今後とも宜しくお願いいたします。