ダサいのください

前回書いたデッドストックの紙のことを工場に伝えると、「今残ってるのは良いのなくて、売れなさそうな柄しかない」と言われました。


「うん。それ!それ!
おもいっきりダサい柄が良い!」
と伝えました(笑)


思い出していたのは少し前のことで、赤穂方面に用事があった時にちょっと足を伸ばして買い物したり食事をした時の記憶でした。


まずは『赤穂パン』で沢山のパンを買って、『パンとワインに合うお惣菜BON』でイタリアンやフレンチの惣菜(凄く美味しくてお買い得)を買って、『Osaki和Cafe(オサキワカフェ)』って瀬戸内海を一望できるカフェでランチを食べて、坂越の『坂利太(サリータ)』でアラゴスタのソフトクリームを食べて、『紡木(つむぎ)』『古木つね(こぎつね)』で雑貨を見て、『青木酒店』でワインを買って帰ってきました。

これらのお店はどれもおすすめです。
赤穂は他にも色々と。。
まあそれは別の機会にして本題に戻します。

その中の『古木つね』さんでは、アンティークの器などと一緒に「昔、ばあちゃん家にあった」っていうような昭和レトロな花柄のポットやコップが置いてありました。

他にも古い鉛筆削りや蛍光灯のライトなど昭和レトロって感じの雑貨や家電が沢山ありましたが、60年代や70年代に大流行した花柄のポットやボトルは象印やタイガーが最近復刻までしただけあって、おしゃれな雑貨屋さんに並んでいると目に止まりますね。


ただ、こういうのも50・60代の人が見て良いと思うかというとそうではなく、微妙な反応をするはずなんです。
今またそういう柄が注目を浴びるのが理解できないはず。

前述の貼り紙も同じです。

中途半端に60代の人が「使えそう」と判断した紙より「こんなダサいの…」って思う紙の方が”今”使いようがあると思うのです。
だから、60代の人の感覚で「使えなさそうなの」を選んでもらいます(笑)

さらにそこから選別しますが。
本当に使えるか使えないかはお客様次第です。同じ出すなら、そういう紙の方が絶対に面白い。

アイキャッチにしているシティポップも50代・60代の人の多くは、世界的ブームが続いているなんて知らないでしょう。
もしかしたらその年代の方ならご存知かもしれない『松原みき』さんっていう聞いたこともない歌手の「真夜中のドア」って曲が、YouTubeで1億3,000万再生を超えているなんて想像もしていないはず。


https://youtu.be/VEe_yIbW64w


感性は変化して巡る。
見聞を広げたいと思います。