SDGs?

最後にリンクを貼りますが、香川県高松市でカバンを製造・販売されている「カワニシカバン」さんが吉田カバンが手掛ける「ポーター」の代表的シリーズ「タンカー」のリニューアルバージョンを紹介・考察している動画が、物作りと経営という観点から見てひじょうに面白い。

新タンカーは「ALL NEW TANKER -何も変わらず、何もかもが変わる-」をテーマに素材やデザインやディテールを刷新していますが、パッと見で分からない箇所はカワニシカバンさんの動画をご覧いただくとして、最も大きく変わっているのは素材です。


このリニューアルでこのカバンは価格が従来の2倍の¥68,200(税込)になりましたが、その最大の要因がこの素材です。
「東レ」が試験レベルでしか作れていなかった「とうもろこし」と「ヒマ」から生まれた100%植物由来の「バイオベースナイロン」。その量産化に世界で初めて成功してできた素材たそうです。

弊社は「バイオマスプラスチック」を使ったポリ袋も販売していますが、せいぜい20〜50%程度の割合です。100%植物由来で強度の強いナイロンの糸を作るというのが、とてつもなく難しい挑戦であることは想像できます。

地方にいるとあまりピンときませんが、東京で大企業と仕事をするとSDGsに関する取り組みについて必ず聞かれるそうです。
とはいえ、日本国内では倍の価格で購入してまで環境に配慮する方がどれほどいるのか。
たぶん、タンカーに関しては、よりSDGsに関心があるヨーロッパ等の海外での販売も見据えた判断でしょう。
ジャパンブランドとして海外で売れるなら、今はそちらに目を向ける方が経営的には正解だと思われます。

貼り箱では世界に打ち出すまでの価値は見出せないですが、もともと使用しております環境対応紙や再生紙をさらに環境に配慮した紙に変えるなど、環境により配慮した方向に進めたいと考えております。