箔押し印刷とは、多層構造になっているフィルムを紙に乗せ、上から版で圧力と熱を加え、箔を乗せる部分を紙に圧着させる印刷方法です。
通称「ホットスタンプ」と呼ばれています。
箔押し一つでオリジナリティも高級感も大幅にアップしますので、
オリジナルのシールや帯やリボン等の違うアイデアをお持ちでない場合はオススメです。
(貼り箱の場合は印刷という手段もありますが、そのお話は別の機会に)
箔押しは上記のような加工になりますので、
・濃淡のあるデザイン
・グラデーションのかかったデザイン
・透明効果がかかったデザイン
・複数色を使用したデザイン
などは版が作れません。
原理はことなりますが、ハンコをイメージしていただけると分かり易いと思われます。
加えて、線が細すぎる場合も、
かすれたり箔がのらない場合があります。
ですので、弊社では0.5mm以上の線での入稿をお願いしております。
また、抜き幅(隙間)は1mm以上での入稿をお願いしております。
1mm以下の場合は隙間が潰れてベタ塗りのようになる可能性があります。
正直、この規定以下のデータでご入稿いただき、
(お断りした上で製作させたいただいて)押してみると上手く押せた場合もありますが、
弊社も版屋さんも責任は持てません。
データをいただいた際に、
「これで版を作って実際に押した場合の仕上りを確認したい」
とお願いされることもよくあるのですが、
ハンコを押した時の仕上がりをお伝え出来ないのと同様で、
「実際に押してみるまでは分かりません」としかお答えできません。
なので、上記注意点にご注意いただいた上でのご入稿を
どうぞよろしくお願い致します。
ご入稿いただくデータですが、
AdobeIllustratorのAi形式(Illustrator CC 互換)でのご入稿が理想です。
CMYKカラーまたはグレースケールで作成していただき、
解像度は、原寸350dpiでお願いします。
そうでない場合も文字がアウトライン化されている状態であればこちらで処理させていただきますが、
処理の内容によっては作業賃をいただく場合もあります。
「Illustrator無いし、よく分からない」という場合はご相談ください。
追記:
お客様が「透明」という箔のロールをご希望されてお客様専用の箔としてご購入していただいたのですが、
あまりに良い仕上がりであったため、弊社で買い取らせていただく運びになりました。
弊社の機械はホットスタンプ専用のため、空押しはできないのですが、
「透明」の箔は空押しと同じ見た目に映ります。
特に留め箱の紙(アスカ)にはひじょうに合いますので、ご希望の方はお問い合わせください。