貼り箱を製作する際に、ボール紙や化粧紙を寸法通りに断裁し、それを立体化するために「罫線(けいせん)」を入れます。
簡単に言うと「折り目」ですね。
その罫線にはいくつか種類あって、弊社が入れる罫線には、「切り罫」と「押し罫」があります。
切り罫は下の写真のように、厚紙の半分や1/3まで切れ目を入れます。
貼り箱を作る際にこの罫線を入れると溝が目立ってしまって美しくないので、角が丸くなる押し罫の罫線を入れます。
下の「角留め」や上の「平留め」で作るホッチキス留めの箱のシンプルな箱には切り罫が似合うように思います。
いかがでしょう?
今回どういう形で貢献できるか分かりませんが、播州織の織機の再生プロジェクトに関わっておられる方から、
その織機に使われる紋紙を箱にできないかというご依頼をいただきました。
まだ試行錯誤の段階ですが、この紋紙は押し罫で折ると綺麗に折れない材質のため、切り罫で箱に組み立てようと挑んでおります。
それについては、またお知らせいたします。